■1970年代初期にヒットした洋楽のEP(〜の続き)

シーズン / 霧のパラダイス
アース・アンド・ファイアー
アース・アンド・ファイアーはオランダのグループ。印象的なギターのイントロで始まる軽快な曲です。曲の後半でバックがアコースティックギター1本となり弾き語り調(?)に…。この展開が何とも心地よい。レコードは当時買ったものではなく、何年か前にたまたま耳にして懐かしく思い出し、ショップで入手しました。
[DP 1756]

ハロー・リバプール / めぐり逢い
カプリコーン
英国BBCのTVミュージカル「ライム・ストリート行の電車はない」の主題曲として作られ、レコード化の予定はなかったのですが、ファンの強い要望で急遽発売となったようです。本国ではチャート・インしなかったようですが、日本で大ヒットとなりました。ボーカルの声がとても爽やかで明るい曲です。モノラル盤。
[D-1084]

カモン・エヴリバディー / ティモシー
U.F.O
“U.F.O”何ともいかがわしそうなグループ名です。イギリス生まれのハード・ロック・バンド。当時の平均年齢が19歳という若いグループで、少々荒っぽい音ですが、これがなかなかよろしい。U.F.Oは後に、名ギタリストのマイケル・シェンカーも加わったそうですが、私はこの1曲しか知りません。よくリクエストハガキを書いた懐かしい曲です。
発売:1970年11月/[SR-2680]

悲しき雨音 / 悲しき北風
カスケーズ
雨の季節になると、必ずどこからか聴こえてきそうな優しいメロディーの定番曲です。タイトルに“悲しき…”というのが、この頃は実に多かったように思います。“悲しき…”という言葉の響きだけで何となく愁いがあって、なるほどという気はしないでもないのですが…。このレコードはヒットした当時に買ったものではなく、何年か後に入手したものです。
[P-121W]

嵐の恋 / ベター・デイズ
バッドフィンガー
ビートルズの創設したアップル・レコードより「アイビーズ」の名前でデビュー。ビートルズの曲の仮題から引用してつけられた「バッドフィンガー」に改名後出されたこの『嵐の恋』は個性的なギターのイントロで始まるかっこいい素敵な曲です。
発売:1971年1月/[AP-2701]

デイ・アフター・デイ / スウィート・チューズデイ・モーニング
バッドフィンガー
プロデュースはジョージ・ハリスン、曲中のスライド・ギターもジョージが担当。ピアノではレオン・ラッセルも参加。バッドフィンガーのシングルとしては、この曲が日本では一番売れたようです。ニルソンの大ヒット曲『ウィズアウト・ユー』のオリジナルはバッドフィンガーの自作曲ですが、ニルソンは当初ジョン・レノンの作品だと思っていたそうです。
発売:1971年12月/[AR-2953]

悲しき鉄道員 / ロール・エンジン・ロール
ザ・ショッキング・ブルー
『ヴィーナス』に続き、ショッキング・ブルーの再登場です。独特の歯切れのいい音作りとボーカルがとても魅力的です。B面もノリのいいロックン・ロールで楽しませてくれます。日本で発売されたこの曲はマスターテープを意図的に回転を上げ、よりアップテンポにしてレコード化されたとか…、そんなことってあるんでしょうか。モノラル盤。
[DP 1740]

ミスター・マンディ / スイート・シカゴ
ザ・オリジナル・キャスト
いきなり曲のサビから始まり(?)、ドラマチックな展開についつい引き込まれてしまいます。わかりやすいメロディーもいいですねェ、当時よく聴きました。この曲の前に『天使の兵隊』というヒット曲があるそうですが、残念ながら私はこの一曲しか知りません。モノラル盤。
[DP 1740]

悲しきジプシー / あの人にはわからない
シェール
ご主人とのデュオ“ソニーとシェール”としてデビュー、多くのヒット曲がありますがその後、ソニー氏とは離婚されたようです。シェールは歌手だけでなく、女優としても大変な活躍ぶりでアカデミー主演女優賞も受賞しています。アメリカでは超の付く大スターだそうですが日本での認知度はそれほどでもないようですね。美しいメロディーの曲ですが、ジャケットの写真がちょっと怖いです。モノラル盤。
[D-1132]

ラヴ・ミー・トゥナイト / ハイド・アンド・シーク
トム・ジョーンズ
トム・ジョーンズは『想い出のグリーン・グラス』『デライラ』『何かいいことないか子猫チャン』等、ヒット曲がたくさんありますが、手持ちの3枚を続けて紹介させていただきます。その圧倒的なパワーの歌唱にはただただ驚くばかり、アメリカではエルビス、イギリスではトムと特に女性には大変な人気だったようです。原曲はサンレモ音楽祭でも歌われたカンツォーネです
発売:1969年/[TOP-1401]

アイ / 俺は悲しくない
トム・ジョーンズ
ラジオで曲名を耳にしたときは「アイ」を「愛」だと勘違いしていました。「I(私)」だったんですね。この曲もオリジナルはイタリアの曲。トム・ジョーンズは若い頃に炭坑夫をはじめ様々な職を転々とし、苦労を重ねた末にスターの座を手にした努力家としても有名でした。この頃、TVで「ディス・イズ・トム・ジョーンズ」という彼のショー番組も放送されていました。見ていましたが、内容がよく思い出せません。
発売:1970年9月/[TOP-1542]

シーズ・ア・レディー / マイ・ウェイ
トム・ジョーンズ
トム・ジョーンズの曲の中で一番強く印象に残っている曲です。ダイナミックで迫力のある彼ならではの魅力が凝縮されています。この曲はポール・アンカがトムのために作った曲。B面の『マイ・ウェイ』は同じくポール・アンカが作りフランク・シナトラが歌って大ヒットとなりましたが、シナトラが曲を気に入らなかったらトム・ジョーンズが歌うことになっていたようです。
発売:1971年3月/[TOP-1600]

太陽は燃えている / ロング・ゴーン
エンゲルベルト・フンパーディンク
当時、英国内でトム・ジョーンズと人気を二分していたのがフンパーディンク、アメリカでもこのお二人は大変な人気だったようです。男っぽく野性的でセクシーに迫るトム、一方フンパーディンクは端正な甘いマスクと情熱的なバラードで女性ファンのハートを捕らえていたようです。その伸びやかな歌声に納得!。トムと同様に夜TVでフンパーディンクのショー番組が放送されていましたが、全くと言っていいほど番組の内容が記憶に残っていません。
発売:1970年12月/[TOP-1567]

雨を見たかい / ヘイ・トゥナイト
C.C.R(クリーデンス・クリアウォーター・リバイバル)
『スージーQ』『プラウド・メアリー』『スウィート・ヒッチハイカー』等のヒット曲でも有名ですね。独特の朴訥とした、泥臭いサウンドが魅力のバンド。ジョン・フォガティーのしわがれた図太い声もいいですね。下積みの期間は長かったようですが、ヒット曲が出てから、ほんの2〜3年で解散してしまったようです
発売:1971年/[LR 2738]

悲しき初恋 / 愛してほしい
パートリッジ・ファミリー
TVのホーム・コメディー「パートリッジ・ファミリー」の主題歌。5人の子供達と母の家族全員で結成したロック・バンドがアメリカ各地をツアーする物語だそうです(一匹のワンちゃんも登場しています)。いかにもアメリカ的な設定ですね。長男役のデビッド・キャシディーは当時、大人気のアイドルでした。モノラル盤。
[BELL 88037]

嘆きのインディアン / テリーの調べ
マーク・リンゼイとレイダース
サブタイトルが“チェロキー・インディアンの悲劇”。ドン・ファードンという人のカバー曲です。インディアンを連想させる特徴のあるリズムが印象的。レイダースまた、マーク・リンゼイは何曲もヒットを出しているようですが、この曲しか知りません。日本での知名度もあまり高くなかったのではと思います。
発売:1971年/[CBSA82103]

恋のジプシー / 恋のジプシー
ナーダ
第21回サンレモ音楽祭の優勝曲。若々しく伸びやかで、力強さのあるナーダの歌声が素敵です。B面は同じ曲をニコラ・ディ・バリが歌っています。こちらはこちらで独特のドスのきいた渋いところを聴かせてくれます。わかりやすメロディーと曲のサビへ向けての期待通りの盛り上がり…やはりカンツォーネならでは、ですね
発売:1971年3月/[SS-2081]

恋のかけひき / ファンク・イン・ワグナル
ハミルトン、ジョー・フランク・アンド・レイノルズ
“ダンヒル・レコードの秘密兵器”だそうです。実際にダンヒル・レコード最大規模でのプロモーションなど彼らへの期待と力の入れようは中途半端ではなかったようです。スケール感のあるいい曲です。その後彼らが期待通りの活躍となったかどうかは知りませんが、この曲以降は一度も耳にすることはありませんでした
[HR-2815]

サマー・クリエイション / 潮風に消えた恋
ジョーン・シェパード
18才からグレン・ミラー・オーケストラの専属歌手だったジョーン・シェパードの曲。その後、千昌夫さんとの結婚・離婚で話題になりました。この曲はマックス・ファクターのテレビCMで流れていました。美しいメロディーの心癒される曲です。レコードには曲のジャケットとは別に裏側にもう1枚マックス・ファクターの広告ジャケット(?)が入っています。
発売:1971年/[LR-2810]

マイ・スウィート・ロード / イズント・イット・ア・ピティー
ジョージ・ハリスン
ジョン・レノンが凶弾に倒れたのが1980年。そして、残念ながら病魔との闘いの末、ジョージもこの世を去ってしまいました。『美しき人生』などのヒット曲がありますが、やはり代表作はこの曲でしょう。後日、盗作疑惑で訴訟、敗訴になり後味の悪い結果となってしまいましたが名曲に変わりありません。
[AR-2715]