■1970年代初期にヒットした洋楽のEP(〜の続き)

遠い初恋 / 恋におぼれて
リズ・アンド・オリエント・エクスプレス
ハワイ発、女性ボーカル3人を含む9人構成のグループ。グループ名に“オリエント”とあるように東洋系の方々のようです。ジャケットには写っていませんが、他のボーカルの女性2人も大変魅力的な美人だそうです。ゆったりとしたテンポの美しいメロディーの曲で、優しいハーモニーと共に波の音が聞こえてきそうです。
発売:1971年2月/[HIT-1852]

スイート・キャロライン / ケンタッキー・ウーマン
ニール・ダイアモンド
ニール・ダイアモンドは当時絶大な人気を誇ったアメリカのシンガー・ソングライター。『スイート…』は誰もが一度は耳にしたことがあると思われる大ヒットナンバーですね。『ケンタッキー…』はディープ・パープルがヒットさせました。レコードはヒット2曲を組み合わせた再発盤です。
[D-1131]

雨に消えたあなた(美しい昔) / ユエの子守唄
カーン・リー
ベトナムの歌姫カーン・リー。ベトナム戦争の混乱の中、ボートピープルとしてアメリカに逃れ、苦労の末再び故郷の土を踏むことが叶えられた彼女のドキュメンタリー番組を以前NHKで放送していました。いつ邦題が変わったのかわかりませんが現在『美しい昔』という曲名になっています。心に沁みる名曲です。
[CD-181]

悲しき天使 / ターン・ターン・ターン
メリー・ホプキン
ポール・マッカートニーのプロデュースによりアップルレコードよりデビュー、いきなりの大ヒットとなった名曲。フォークソングの定番となった曲ですが、オリジナルはロシア民謡だそうです。真理さんのファーストアルバムの中でも歌われていますね。モノラル盤
発売:1968年12月/[AR-2160]

カリフォルニアの青い空 / ANYONE HERE IN THE AUDIENCE
アルバート・ハモンド
アルバート・ハモンドはスペインのジブラルタル出身で、その後イギリスへ渡り、14才頃からすでにクラブなどで歌っていました。この曲は彼と、長年の友であるマイク・ヘイゼルウッドの共作。この曲がヒットし始めた頃、珍しくロスに雨が降り、翌月には一週間も降り続け、しばらくの間青い空が現れなかったようです。
発売:1972年/[ACPA-56]

男の世界 / 彼女(あいつ)の誇り
ジェリー・ウォレス
当時、大人気だったチャールズ・ブロンソンが出演していた“マンダム”のCMのバックで流れていた曲で、シングルレコードは日本のみでの発売。本来のジャケットとブロンソンの写ったマンダムの広告用ジャケットの2枚が入っていました。掲載の写真は後者。後日、私も高校生になってから何年間かマンダムの愛用者でした。
発売:1970年/[LR-2571]

イエス・イッツ・ミー / ストレンジ・レイン
エルトン・ジョン
『僕の歌は君の歌(Your Song)』の次に出た曲で“君にはこの僕だけしかいない。僕、僕、僕…”と、自信過剰気味の強烈なラブソングです。シンガー・ソングライターとして大成した彼のその後の活躍ぶりには説明の必要もありませんが、この頃の風貌からは、後々のけばけばしい個性的なスタイルは想像できません。
発売:1971年/[FR-2783]

あなただけを / おかしな車
ジェファーソン・エアプレイン
1967年にヒットした曲です。このレコード自体は数年後に再リリースされたものですが、オリジナルは当時の世相を反映してサイケ調(死語?)のジャケットデザインのものでした。曲は、いきなりサビに入り、シンプルなメロディーの繰り返しと個性的な力強い女性ボーカルが印象的です。
[SS-1752]

アナザー・デイ / オウ・ウーマン・オウ・ホワイ
ポール・マッカートニー
元ビートルズのメンバーも二人が亡くなり淋しい限りですが、ポールに関しては未だ衰えを感じさせず、何かとお元気で話題に事欠きませんね。『アナザー・デイ』はポールのソロでの初シングル曲。その後『007/死ぬのは奴らだ』『夢の旅人』、マイケル・ジャクソンとの『say say say』等、ヒット曲も多数。
発売:1971年/[AR-2771]

青い影 / ライム・ストリート・ブルース
プロコル・ハルム
『青い影』はバッハのカンタータ「目覚めよと呼ぶ声がする」が原曲(どんな曲か知りませんが…)。オルガンの重厚な音色のイントロで始まるクラシカルなメロディが印象的です。全英で6週間連続No.1ヒットになるなど世界的な大ヒット曲となった名作です。プロコル・ハルムに関しては、この曲以外は知りません。
[DW-1063]

雪が降る / 愛のワルツ
アダモ
『サン・トワ・マミー』のヒット以降『ろくでなし』『ブルージーンと革ジャンパー』『インシャラー』『明日は月の上で』等々…、次々と名曲を生み出していったサルヴァトーレ・アダモはイタリアのシシリー島の出身。『雪が降る』は彼の代表的なナンバーですが、このレコードの2曲はアダモの友人でもあった故・安井かずみさんの詩による日本語バージョン。パリに滞在中だった安井さんもレコーディングに立ち合ったそうです。見事な日本語の歌唱で、ご存じの通り驚異的なミリオンセラーとなりました。
[OR-226]

ウィザウト・ユー / ドライビング・アロング
ニルソン
前にも書いていますが、『ウィザウト・ユー』のオリジナルはバッド・フィンガーの曲。ニルソンの熱唱で全く違う印象の曲となっています。この曲はドラマのBGMなどにも使われていますね、感動的なシーンにハマります。また、映画「真夜中のカウボーイ」の主題歌として有名な『うわさの男』もニルソンの代表曲ですが、どちらもシンガー・ソングライターである彼の手による作品ではありませんでした。
[SS-2147]

明日に架ける橋 / ボクサー、他全4曲
サイモンとガーファンクル
『サウンド・オブ・サイレンス』の大ヒット後、『スカボロー・フェア』『バイ・バイ・ラブ』『ミセス・ロビンソン』『いとしのセシリア』『コンドルは飛んで行く』『アメリカ』等、次々と名作を生み出したこの時代を代表するスーパー・スター。美しいメロディと素晴らしいハーモニーがほんとうに素敵でした。
[SONE 70100]

泉の詩 ラ・フォンテーヌ / 同曲(インストゥルメンタル)
フランシス・レイ
当時、世界一の美女と言われていた女優カトリーヌ・ドヌーブにフラシス・レイが捧げた曲。美しく気品のあるメロディー・ラインが印象的な心癒される曲です。歌っているのはフランシス・レイ専属のアレンジャー、クリスチャン・ゴーベル。B面は演奏のみですが彼の指揮するオーケストラによるもの。
発売:1971年/[HIT-1885]

ナオミの夢(日本語) / ナオミの夢(ヘブライ語)
ヘドバとダビデ
1970年11月、第一回東京国際歌謡音楽祭グランプリ受賞曲。イスラエルの代表として出場したヘドバとダビデは、当時イスラエル以外でも大変人気の高かったデュオ。『ナオミの夢』はコーヒーのCMソング用に作曲されたもので、曲の出来が良かったためすぐに歌詞をつけて音楽祭に参加したそうです。二人が一週間の東京滞在中に日本語の歌詞をつけてレコーディング。アップ・テンポの楽しい曲です。
[SS-1987]

ガラスの部屋/モーニング
ペピーノ・ガリアルディ/ジョン・ダヴィル
『ヒロシです…』でお馴染みの自虐ネタのバックに流れています。ちょっと複雑な思いです。
若者の友情と愛をテーマにしたレーモンド・ラブロック出演のイタリア映画「ガラスの部屋」サントラ盤。ガリアルディの絞り出すような歌声に切ない気持ちがこみ上げてきます。

発売:1970年/[HIT-1743]

個人教授(愛のレッスン)/同曲(歌入)
フランシス・レイ
フランス映画「個人教授」サントラ盤。ナタリー・ドロンと新人だったルノー・ベルレーのお二方がピタリと役にはまって素敵でした。フランシス・レイの手による美しいメロディーがたいへん効果的に使われ、ベルレーのやるせない気持ちが胸を打つ印象的な映画でした。
発売:1969年3月/[LL-2241-AZ]

移民の歌/ホワット・キャン・アイ・ドゥ
レッド・ツェッペリン
この時代を代表するロック・グループのひとつレッド・ツェッペリンのヒット曲です。イントロが何とも個性的で、当時初めて聴いた時の印象が強烈に残っています。この後「天国への階段」等がヒット。ジミー・ペイジのリードに酔いしれました。
発売:1970年/[P-1007A]

サークル・ゲーム/かもめの歌
バフィー・セントメリー
学園紛争の渦中での若者達を描いたMGM映画「いちご白書」のサントラ盤。
当時、映画は見ませんでした。後日TVで放送された時に見たと思うのですがよく覚えていません。「ソルジャー・ブルー」でも紹介しましたバフィー・セントメリーが歌いヒットしました。

発売:1970年9月/[HIT-1803]

オールド・ファッションド・ラヴ・ソング / ジャム
スリー・ドッグ・ナイト
『喜びの世界(ジョイ・トゥ・ザ・ワールド)』に続いてヒットしたのが『オールド・ファッションド…』で、ポール・ウィリアムスの作詩・作曲。スリードッグ・ナイトの作品中、日本ではいちばん売れた曲のようです。他に『ライアー』『ブラック&ホワイト』などのヒットでも知られています。
発売:1971年/[HR-2933]