「互換インク」

 
この時期、書店の店頭には年賀状のネタ本がたくさん並びます。
最近では無料のWeb素材が豊富にあるためでしょうか、数年前に比べるとデータ付き書籍の種類はぐっと減ったようです。
こういった素材を利用するしないは別にして、年賀状を自宅でプリントされる方は多いと思います。この時しかプリンタは使わないという方もおられるかもしれませんね。

掲載の写真は、タイトル通りのインクジェットプリンタのインクカートリッジ。
左が純正インクで、右が互換インク。数字はそれぞれの購入価格です。
今、この部屋にはインクジェットプリンタが2台あります。
同一機種ですが、一方は純正インク、もう一方は互換インクが入れてあります。
カラー・ブラック合わせて5本のインクを使用しますが、ほとんど冗談かと思うくらいインクカートリッジの価格が違います。
純正品は量販店で5本入りパッケージが約5,000円。
互換品は同じ内容5本セットでWeb購入、送料込み226円。クロネコDM便で送られてきましたが、送料を引いたら元はいったいいくら……? 本当に儲けがあるのか心配してしまうような価格です。
純正品の金額で互換品が×22セットも買えてしまいます。

実際に出力を比べてみると、その差は確かにあります。
今ここで使用している互換インクのものは、純正品と少々色味が違います。
黒インクの濃さも違います、互換品の方が色が薄いようです。
こうして並べて比較すると差がわかりますが、比較しない限りたぶん気がつかないでしょう。特に色なんかどちらが正確なのかわからない。
少なくとも私の場合は互換インクで十分間に合っています。

ただ、互換品とはいえプリンタメーカーの認めた互換品ではないでしょうから使うにはリスクが伴います。故障時など通常のメーカーサポートは、たぶん受けられないでしょう。
また、インク自体、顔料タイプと染料タイプの違いや品質には差はあるでしょう、プリント後に長期保存するなど経年変化に心配がある場合は純正品を使用した方が安心です。
正直、インクの経年変化よりプリンタ用紙の劣化の方が私は気になりますが……。

互換インクの安さは少々異常かと思いますが、純正品は本当に適正な価格なのでしょうか?
以前から疑問には思っていたのですが、レーザープリンタなどトナーカートリッジをすべて交換したら同機種を新たに購入するのと同じくらいの金額になったり…、プリンタ本体の値段はタダなのか?と、妙なことになってくる。
メーカーさん曰く、最初に入っているトナーはテスト用だから量が少ないんです…とか、そういう姿勢もどうかと思います。
そんなこんなで、互換インク・互換トナーにお世話になっている人、多いでしょうね。

さて酉年の年賀状、しばらく使っていない純正インクの方を使ってみるか!
ただし、宛名だけ。


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