「「黒白フィルム」販売終了」

 



 
先日、富士フイルムが白黒写真用の「黒白フィルム」の販売終了を発表。
需要の減少に伴い、生産コストをまかなう販売量の確保が厳しいと判断とのこと。
確かに、プロとかごく一部の愛好家御用達では採算とれなくなりますね。
むしろ「まだ売ってたの?」が一般的な認識かもしれません。

上の写真は、1970年代中頃に撮ったもので、一眼レフの魚眼レンズを買った時に
たぶん被写界深度の確認か何かで試し撮りした時のものだ思います。
パトローネが転がっていたので、とりあえず並べてみるか…、と。
よく使っていた「SS」と「SSS」です。

 

 

フィルム感度、今はISO表記ですが
当時はASAでしたね。DINの併記もあったかな。
 
整理できないまま、放ったらかしのネガフィルムの束があります…、ほとんどが40年くらい前に撮影したものだと思います。
見てみるとよく使っていたのが、フジの「ネオパンSS」「ネオパンSSS」定番ですね。
「SSS」はたぶん増感して使っていたように思います。
低感度微粒子の「ネオパンF」も使っていました。
コダックは「プラスX」高感度の「トライX」これも定番ですね。
そして奇をてらって、フジの「ミニコピー」。
本来、一般撮影には使うことのないフィルムですが、超ハイコントラスト・超微粒子のトーンが思いがけない絵を産んでくれます。極低感度で中間調の階調がほとんど無く、露出の設定がとても難しい。
いや、難しいというより、ほぼ外れる(笑)
露出を変えて何カットか撮るのですが、九分九厘ハズレでした!
厄介だけど、「ミニコピー」でないと出せない味がありました。といっても、思うイメージなんて再現できません。当たれば儲けもの、ほぼ無駄の塊でした。
 
 
今はデジカメでRAW撮影しておけば、後で何とでも現像処理して好きなように料理できてしまいます。
とんでもない世界になってしまいました(笑)
 
 
現像液はコダック「D-76」「マイクロドールX」
常用していたのはフジの「ミクロファイン」だったと思います。
名称だけでもう懐かしくて、涙ちょちょぎれの方もおられるかと…(笑)

 



 

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